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2020年3月25日 (水)

指輪の話。

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早くも桜が咲いたというのに
新型ウィルスの影響で日本だけではなく
世界的にたくさんの国が苦境に直面しています。
何とか自衛の意識を持って
乗り切りたいものです。


青嵐堂は普段から引きこもりのような
仕事ですので外出制限でイライラ…などは
ないのですがせっかく復活したプールが
お休みになったり、カルチャーセンターも
自粛の休業状態、4月の世田谷アートフリマも
中止になりそれなりには影響を被っています。


そんな折、昨年の冬に依頼していた
父と母の結婚指輪のリフォームされた指輪が届きました。



昨年、父が亡くなる数日前に入院した時、看護師さんが
苦労してはずした父の指輪。

私が面会に行くともう声もあまり出ないので

私に必死に自分の左手をみせて
「ない、ない」
と言いました。
「なにが?」
「ゆびわ」
「入院した日に外したでしょ。私が預かっているよ」


それを聞いた父は安心したように何度かうなずいて目を閉じて
それから徐々に昏睡状態へと落ちていきました。
父にとってそんなに大事な物だったのだなあ…と
その時に少し驚きました。
父も母も入院するまでずっとしっぱなしで指にくっきりと
跡がついていました。



わけあって父の指輪は結婚当時のものではなく
2回ほど買いなおしたもので
母のは18金、父のは20金でしたが母のものより
少し細かったようです。



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ふたつの指輪を一度全て溶かしてもらい
姉と私でデザインを考えたものを
再度指輪に作り直して貰いました。



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母の命日の9月の石サファイアと父の命日の10月の石オパール
そして私は自分の誕生石エメラルド、姉は好きな石アメシストを
それぞれ入れて貰い、生まれ変わりました。


通常、種類の違う金を混ぜてリフォームするのは
一般のジュエリーのリフォーム店ではやってくれない
所がほとんどでしょう。


今回制作をお願いしたのは
いつもFutari展でお世話になっている
彫金作家のアトリエ曉の松村さんです。
 


両親の指輪の地金だけで制作するという、少しも無駄にできない

プレッシャーのかかる作業を引き受けて下さり
本当に感謝です。


このご時世にお守りをもらったようなそんな
気持ちになりました。


手洗い、うがい、消毒を徹底して頑張りましょう!

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